保険に加入しないとどんな不都合があるの?
脱サラして夫婦で小さな飲食店をはじめることになりました。お店は祖父が所有している商業ビルの中に出すことになっていて、火災保険については加入することが決まっています。 お陰様で賃料は親族価格にしてもらうことができましたが、小さなお店ですが思っていたよりも開店に向けてたくさんのお金が掛かってしまい、これ以上保険代を支払うことはしたくないと思っているのですが、飲食店を経営するにあたり火災保険以外にも加入すべき保険はどういうもので、保険に加入しないとどんな不都合があるのでしょうか? |
飲食物を扱うことからたくさんのリスクがあります
飲食店をはじめる方の中には、保険は掛け金が高いとか、掛け捨てになるのでもったいないという理由で火災保険以外の保険に加入しない方も珍しくはありません。しかし、飲食物を扱う業種であることから、飲食店経営には非常に多くのリスクが考えられます。 飲食店には経営者がいて従業員がいて、そこにお客様がやってきます。お客様にクレームなどをつけられてお店が被害者になることもあれば、場合によっては加害者になってしまうこともあります。 災害以外でも店舗が損傷することもあれば、従業員が営業中や準備中にケガをすることもあり、そのために訴訟問題に発展することもあります。そうなると予想以上に多額な費用が必要になることもあるのです。 以前とは違って、最近では保険料が安くて加入しやすい保険も多くあるので、保険への加入はできるだけ前向きに検討することを推奨します。 火災などの災害以外にも、飲食店のリスクとして十分に考えられるのが食中毒です。ほかにも、スタッフがお客様にコーヒーなどをこぼして火傷をさせたり、看板が倒れてお客様や通行人にケガをさせたりすることも考えられます。 そのようなケースに対応できる飲食店向けの保険パッケージも用意されていて、1ヶ月あたり数千円で加入できるものもあります。 最近では宴会などの予約が無断でドタキャンされるということが多くの飲食店で起きていて、それがテレビなどでも話題となっています。そのような場合に対応する「ノーショー保証」という名の保険や、SNSでの炎上に対応する保険も用意されています。 従業員を雇用する場合は、労働保険への加入も忘れてはいけません。また、最近では従業員とのトラブルも増えていて、パワハラやセクハラに対応する保険も用意されています。 もちろん全ての保険に加入する必要はありませんが、予算とも相談して飲食店向けや店舗向けのパッケージ保険などを検討することをおすすめします。 |